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【駆動系:チェーンリング(前ギア)・クランク(チェーンホイール)・BB(ボトムブラケット) [2012/09/11]

自転車部品の互換性の中で、最もややこしい部分の多い駆動系。
いろいろ関連してくることが多いので、行ったり来たりしながら読んでください。


チェーンリング(前ギア)
クランク(チェーンホイール)
BB(ボトムブラケット)

スプロケット(後ギア)
チェーン

フロントディレイラー(前変速機)
リアディレイラー(後変速機)
シフター(変速レバー)


■チェーンリング(前ギア/ギア板)
ギア板が交換可能なクランクもあります。(クランクにネジで止めてある場合)


互換性に関する注意点は、
・PCD(ざっくり言うと『ギア板取り付けネジの位置』) ※BCDとも言う
・段数(ダブル・トリプルの他に、後の段数に合わせて、とか)
あたりかな。

PCDは、そもそも付くかどうかなので、これが違うと話になりません。
歯数の変更は、後のギアとは関係なく全体的に高速化したり低速化したりします。大きくすると高速に、小さくすると低速になります。でも、やりすぎるとフレームにギアやチェーンが当たるので限度があります。

段数は、『もともとダブルだったものをトリプルに』 は、ほとんど出来ません。減らす方には可能です。
『後の段数に合わせて』 というのは、後の段数によってチェーンの幅が違うので 『後の段数とチェーンとクランクセットは合わせろ』 というのが 『シマノの公式なアナウンス』 です。問題ないことの方が多いようですけど。

MTBクランクの場合、変速機とギアセットに厳密な関連があるので、歯数の変更には注意が必要です。
※詳しくはディレイラー(変速機)のページをご覧ください。

「使いたい歯数が今のクランクでは使えない」 「段数を増やしたい」 「ギア板が固定されていて外れない」
というときには、クランクを交換するしかありません。



■クランク■
ものすごくざっくり言ってしまうと、ロード系、MTB系、ママチャリ系のどれでも付いちゃいます。
ただし、まともに機能するかと言えば、そんなに簡単じゃないです。


とりあえず、ママチャリの場合は交換を考えない方がいいです。
そもそも高級品があるわけじゃないし、チェーンケースがある以上、歯数を大きく変更できないし、チェーンの幅も外装変速のものとは違うし。
『魔改造』 と称していじるのが目的なら、お好きにどうぞ、としか言えません。

交換する場合、まずは今付いてるクランクを確認してみましょう。
ロードバイクにはロード系、MTBにはMTB系のクランクが付いてるはずです。
クロスバイクやミニベロの場合、ロード系とMTB系の両タイプあるので、どちらなのかを確認します。
簡単な見分け方として、最近のものだとギア板取り付けネジが4つだとMTB系、5つだとロード系がほとんどです。([2015/08/26]追記:最近はロードでも4つのものが出てきました)
正確には、クランクのどこかに型番が書いてあるので探してみましょう。
どこにも書いてない(よくわからない)場合、おおざっぱな目安として、
・クランク:細い→ロード系 太い→MTB系
・最大ギアの歯数:48t以上→ロード系 48t以下→MTB系
であることが多いようです。

クランクのタイプで考えると、
・ロード系からロード系クランク
・MTB系からMTB系クランク
この2つ、つまり 『もともと付いてたのと同じタイプのクランク』 の場合は、特に問題有りません。

違うタイプを付けようと、
・ロード系からMTB系クランク
・MTB系からロード系クランク
の場合、つまり 『もともと付いてたのと違うタイプのクランク』 の場合は、どちらも 『フレームとギア(チェーン)』 『フレームとクランク』 が当たるかもしれないので、『付くか付かないかはフレーム(と部品の組み合わせ)しだい』 ということになります。もともと設計外のことなので、しょうがないです。

クランクの長さも数種類あるので、自分の体格や走り方(回転型とかトルク型とか)に合わせて長さを決めます。



■BB(ボトムブラケット)■
クランクをフレームに取り付ける部品がBB(ボトムブラケット。ハンガーとも言う)


フレームのBBを取り付ける部分(BBシェル)の種類がいくつかあって、一般的なねじ込むタイプのものでは、BBシェルの幅が68mm(JIS)、70mm(イタリアン)、73mm(オーバーサイズ)の3種類あります。
※一部 『シェル幅70mmでJISネジ(70mm-JIS)』 のものもあります。
大抵の場合は68mmで、70mmはイタリア製ロードなどで、73mmは一部のMTBなどで使用されてます。

BBのネジサイズとBBシェルのサイズが合ってれば、昔からあるカップアンドコーンだろうが、カセットだろうが、アウトボード(画像→はホローテック II )だろうが、互換性があります。
最近は 『プレスフィット』 だの 『BB30』 だの、圧入BBも出てきてるので、ややこしくなってきています。

クランクとBBのかみ合う部分(穴)の形がいろいろ(四角テーパーとかオクタリンクとか)あるので、クランクに合わせてBBを選ぶ必要があります。
BBには 『軸長』 と言って、シャフトの長さがいろいろあるので、クランクに合わせてチェーンラインが適正になるように選ぶ必要があります。

BBのみ交換(グレードアップとか)するときによく話題になるのが、
「軸長は何mm?」
というのがあるんですけど、軸長はクランクによって決まってくるので、クランクを換えないのであれば元と同じ長さにするのが正解です。
激安自転車なんかでは、そもそも正しいチェーンラインになってないこともあるので、意図的にチェーンラインを変更するのであれば、違う長さにすることもあります。
※チェーンラインは、『シマノMTBクランクを指定BBで組んだ』 としても2〜3mm外になることがあるので、あまり厳密に考えすぎない方がいいかもしれません。

「ママチャリに高級品を付けるぜ」
と、カセットBBに交換したくなりがちですけど、カセットに交換すると、(総)軸長が合ってても、左右の軸長が合わなくてチェーンラインやペダル位置がずれることがあります。
「ソンナノキニシナイ」
という人はご自由に。
ちゃんと調整すれば、カップアンドコーンでもなめらかに回ります。

付け外しの注意点として、70mm(イタリアン)は左右とも普通のネジなんですけど、68mm(JIS)・70mm(JIS)・73mm(オーバーサイズ)『右(ギアの付いてる方)だけが逆ネジ』 になっているので、時計回りでゆるみます。いつもとは逆です。緩めようと思って締めないように、くれぐれも気を付けてください。
カセットBBの場合、外すときはロックリング(左)→本体(右)の順で、取り付けるときは本体(右)→ロックリング(左)の順です。



・チェーンリングのみの場合は、PCDが合っていること。
・BBのみを交換するときには、クランクとの勘合、軸長、BBシェルの規格などが合っていること。
・クランクを交換するときには大抵の場合、そのクランクに合ったBB(軸長含む)に交換することになると思います。

チェーンリング・クランク・BBは、ひとまとまりで機能する部分なので、どれか1つでも互換性がなかった場合、連鎖的に部品交換が必要になることがあります。


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