TOP自転車いろいろマニュアル≫BB軸長の決め方
≪戻る

自転車いろいろマニュアル

【BB軸長の決め方】 [2012/07/17]

■本来の組み合わせ■ [2015/08/26]

よくある質問で、「軸長は何mm?」 というのがあるんですけど、軸長はクランクによって決まってくるので、クランクメーカーが指定している軸長にするのが最善です。
メーカー標準ではない組み合わせ(ダブルギアだったものをシングルにするとか)の場合は自分で決めなきゃいけないので、以下のことをふまえてよく考えて決めてください。
※クランクとBBの互換性についてはこちらへ≫



■BB軸長の決め方■

フロントチェーンライン(以下FCL)は、リアチェーンライン(以下RCL)を基準に決めます。
チェーンライン(以下CL)の求め方はそこら中にあるので、検索して探してください。
おおざっぱに、リアエンド幅によって
・120(レギュラー5s・ウルトラ6s):ダブル43.0前後、トリプル44.5前後 (ハブとフリーの組み合わせによっていろいろ)
・126(レギュラー6s・ウルトラ7s):ダブル43.5前後、トリプル45.0前後 (ハブとフリーの組み合わせによっていろいろ)
・130(ロード7s以上):ダブル43.5、トリプル45.0
・135(MTB7s以上):トリプル47.5、50.0
あたりになると思います。

フロント多段(シングル含む)・リア多段の場合、前後CLを合わせておけば問題ないんですけど、ロー側が1枚少ない7sではFCLを少し外よりにした方が良い場合もあります。

クロスバイクなどでリアエンドが135だった場合、クランクがロード用ダブルだからといってFCL43.5を選ぶのではなく、あくまでもリアに合わせてFCL47.5になるような軸長で、ギア板やクランクがフレームに当たらないような物を選びます。

逆に、エンド幅130でMTBクランクを使う場合、トリプルなので45.0になるようにしますけど、ギア板やクランクがフレームに当たらないような軸長にします。

他に、普段よく使うギアに合わせて多少ずらすこともできるので、かめきちのMV1場合、平地ではトップ側4枚、登りでロー側4枚を使うので、平地を基準に上述の7sであることも合わせてギア1枚分外に出しています。

フロント・リアともにシングルの場合、FCL・RCLが同一である必要があります。

カップアンドコーンBBをばらして、軸に3xなどの 『数字+アルファベット』 の刻印がある場合、大抵は左右対称ではありません。(これらはJISシャフトの記号で、現在も低価格車に多く使われています)
そのため 「クランクをそのままにBBだけカセットにしよう」 と考えると、Qファクターに左右差が出ることがあります。
むやみにシマノカセットBBに交換するよりも、きっちりとメンテ(玉あたり調整)したようが良いように思います。



■シマノカセットBBスクエアテーパーデータ■

BB規格がどんどん変更になっていく昨今。
時代遅れと思われがちながら、使いようによっては自由度が高く、まだまだ利用価値も高い四角錐(スクエアテーパー)BB。(かめきちはカセットよりもカップアンドコーンの方が好きだったりする)
とある所からシマノカセットBBスクエアテーパーのデータを入手したので、ここにまとめておきます。
Qファクター改善、FCL変更等にご利用ください。

今まで、左右の軸長を正確に測る位置がわからなかったんですけど、データによると 『フレームのBBフェイスから軸の先端まで』 を言うようです。

・すべてシマノ製JISテーパーのものです。
・使用上、考えなくて良い部分は省いてあります。
シェル幅 68mmJIS/BSC/ISO
型番 総軸長 軸長左 軸長右
BB-7410 (SS-103) 103 17.5 17.5
MM107 107.5 (107) 19.0 20.5
MM110 110.5 (110) 22.5 20.5
LL113 113.5 (113) 22.5 23.0
D-(3)H (115) 115 23.5 23.5
XL118 118 25.0 25.0
D-(3)NL (122.5) 122.5 (123) 26.5 28.0
D-(3)EL (127.5) 127.5 (128) 29.0 30.5
シェル幅 70mmItalian Standard
型番 総軸長 軸長左 軸長右
MM107 107.5 (107) 18.0 19.5
MM110 110.5 (110) 21.5 19.5
LL113 113.5 (113) 21.5 22.0
D-(5)H (115) 115 22.5 22.5
XL118 118 24.0 24.0
D-(5)NL (122.5) 122.5 (123) 25.5 27.0
シェル幅 73mmISO OverSize
型番 総軸長 軸長左 軸長右
MM107 107.5 (107) 16.5 18.0
MM110 111 20.0 18.0
LL113 113.5 (113) 20.0 20.5
XL118 118 22.5 22.5
D-(7)NL (122.5) 122.5 (123) 24.0 25.5

シェル幅68mmを例にまとめてみると、
・MM107は、右が1.5mm長い。MM110比では、左が-3.5mmで、右は同じ。
・MM110は、右が2mm短い。
・MM113は、右が0.5mm長い。MM110比では、左が同じで、右は+2.5mm。
・D-H(115)とXL118は左右同長。
・D-NL(122.5)とD-EL(127.5)は、右が1.5mm長い。

こうしてみるとMM110の右が短いのがちょっと異例で、113〜118とBB-7410(今も売ってるのか?)の103は左右同長(113の0.5mm差は無視して良いレベル)、他は右が1.5mm長いようです。



■カップアンドコーン軸長データ■ [2012/07/29]

カップアンドコーンのデータも、一部ですが置いておきます。
こちらのデータは、画像のA-Dの部分の数値です。

昔は、各メーカーがクランクごとに多種多様なサイズを出していたので、手元にあるシャフトを実際に測ることをお勧めします。
型番(3xなど)の末尾に『-B』とある物はボルトタイプで、無いものはナットタイプです。

シェル幅 68mmJIS/BSC/ISO) ※シェル内(C)はすべて52.0
型番 総軸長 (A) 軸長左 (B) 軸長右 (D)
3H 113.0 30.5 30.5
3L 116.0 32.0 32.0
3P 119.0 32.0 35.0
3S 124.5 35.0 37.5
3T 126 35.0 39.0
3U 127.5 35.0 40.5
3R 129.0 35.0 42.0
3M 130.5 35.0 43.5
シェル幅 70mmItalian Standard) ※シェル内(C)はすべて55.0
型番 総軸長 (A) 軸長左 (B) 軸長右 (D)
5H 117.0 31.0 31.0
5L 119.0 32.0 32.0
5P 119.0 30.5 33.5
5S 127.5 35.0 37.5
5T 129.0 35.0 39.0
5U 130.5 35.0 40.5
5R 132.0 35.0 42.0

HとLは左右同長で、S以上は左が同じで右だけ長くなっていってます。
5Lと5Pは全長は同じでも左右の長さが違います。


※ワンの厚さ [2016/08/19]
左右ワン(フレームのBBシェルに組みつけるパーツ)は、厚さが2種類あります。

ママチャリ系パーツの自転車で、シェル幅70mmなのにイタリアンではなく70mmJISのもの(JISなので右ワンは逆ねじ)で、シャフトが 『3x』 の場合は厚ワンが使われていて、『5x』 の場合は標準ワンが使われています。
シャフトだけ交換するのであれば元と同じ型番で良いんですけど、丸ごと(BBセットで)交換する場合は注意が必要です。

使える組み合わせは以下の通りです。

シェル幅 - シャフト型番 標準ワン 厚ワン
68mm - 3x ×
68mm - 5x × ×
70mm - 3x ×
70mm - 5x ×


■カップアンドコーン - カセット互換表■ [2012/07/29]

旧車(ビンテージ)のレストア等にご利用ください。
(昔のスギノやカンパなど、旧車パーツのクランクにはISOテーパーもあるので注意が必要です)

上の表だけではカセットBBとの互換性がわからないので、左右軸長をカセットBBの方法で計算し直してみます。

フレームのBBシェルから出た部分がカセットの軸長(左右)なので、
シェル幅が68.0でシェル内(C)の数値が52.0ということで
『68.0-52.0=16.0』
これが左右の軸長(B,D)に含まれてるので、半分ずつそれぞれから引けばフレームから出てる長さがわかるはず。

で、B,Dから8(イタリアンでは7.5)ずつ引いて、カセットの表と組み合わせると以下のようになります。
(備考は、『カップアンドコーンからカセットに変更の場合』で考えています)

シェル幅 68mmJIS/BSC/ISO
型番 * はカセット) 総軸長 軸長左 軸長右 備考
* BB-7410 (SS-103) 103 17.5 17.5  
* MM107 107.5 (107) 19.0 20.5  
* MM110 110.5 (110) 22.5 20.5

右が短い方が良ければ 3Hの変わりに

3H 113.0 22.5 22.5

誤差の範囲

* LL113 113.5 (113) 22.5 23.0
* D-(3)H (115) 115 23.5 23.5

誤差の範囲

3L 116.0 24.0 24.0
* XL118 118 25.0 25.0

3Lより左右とも1mm長い

3P 119.0 24.0 27.0  
* D-(3)NL (122.5) 122.5 (123) 26.5 28.0

左0.5右1.5mm短い

3S 124.5 27.0 29.5
3T 126 27.0 31.0  
* D-(3)EL (127.5) 127.5 (128) 29.0 30.5

全長は同じでも 左右差が大きい

3U 127.5 27.0 32.5
3R 129.0 27.0 34.0  
3M 130.5 27.0 35.5  
シェル幅 70mmItalian Standard
型番 * はカセット) 総軸長 軸長左 軸長右 備考
* MM107 107.5 (107) 18.0 19.5  
* MM110 110.5 (110) 21.5 19.5  
* LL113 113.5 (113) 21.5 22.0  
* D-(5)H (115) 115 22.5 22.5

5Hより左右とも1mm短い

5H 117.0 23.5 23.5

XL118を中心に 0.5mmずつ

* XL118 118 24.0 24.0
5L 119.0 24.5 24.5
5P 119.0 23.0 26.0  
* D-(5)NL (122.5) 122.5 (123) 25.5 27.0  
5S 127.5 27.5 30.0  
5T 129.0 27.5 31.5  
5U 130.5 27.5 33.0  
5R 132.0 27.5 34.5  

実際にはフレームやクランクなどの組み合わせによっていろいろなので、使えるかどうかは各自で判断してください。
※70mmJISのシェルに70mmイタリアンは使えません。73mm+スペーサーか、ロックリング(左ワン)でBBユニットが “きちんと固定できるのであれば” 68mmを使います(全体に1mm左にずれます)

ISOテーパーは、JISテーパーと比べると、テーパー部分が細長くなっています。(テーパー角は2°で同じ、ということになってる)
そのため、JISクランクをISOシャフトに入れると4mmぐらい奥に入り、ISOクランクをJISシャフトに入れると4mmぐらい外に出るようです。
ただし、これらの組み合わせでまともに固定できるかはわからないので注意が必要です。


↓メニューに戻る

Copyright© Scuderia Poppolino. All Rights Reserved.